嫌だった頃が導く -新しいこと、人-

10代の頃の私は、年配からは受けが良くて、なんだかできそうな気がして、書籍の販売会社に就職しました。断られることから逃げてしまい、成果につながらない典型的な営業活動をしておりました。1年数ヶ月が経ち、成績の上がらない私に、営業所長からは営業職は向かないので違う業種に就くことを勧められ、助言どおり芽が出そうにない販売会社を辞めました。当時の所長さんには迷惑をかけたものだと反省をしております。職場を替えて数年が経ち、人に関わる部署へ配属されました。「一歩を踏み出せず、ジョンボリとはもうしたくない」この言葉がいつも私を見張っていました。何人もの新たなお客様に会うのが負荷とも思わず出来るようになっていました。県内でも有数の成績を残すようにまで成長できました。この変化は、いったい何だったのかと。あの頃の嫌な思い出が「同じことは無しだぞ」と後押ししてくれた感覚を覚えています。新しいことをする、新しい人に会うといった「新しい」ことから今までの自分とは違っていたい感覚の芽が、出始めたのかと思っています。嫌な思い出が自分を導いてくれました。そんな、お薬となる出来事は思い当たりませんか。

第2回/10回

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